2016/02/26 23:56

2016.2.26 WATERFALL(ウォーターフォール)|ロックをカジュアルに着こなす東京メンズ服のSUGARです。今週は「カヴァー曲がくぅ〜と唸りたくなる」からのオススメです。週最後はカヴァー曲の名演と言うにふさわしいNIRVANAの『MTV UNPLUGGED IN NEW YORK』から2曲オススメします。緊迫感のあるライヴ映像で観ることをオススメします。

「アンプラグド」といういうもの自体を若い人は特に知らない方も多いので、軽く説明すると「普段エレキギターを鳴らして歌っているバンドがアコースティックギターで演奏する」というもので、90年代はMTVがこの企画で大ヒットを連発しました。有名なのがエリック・クラプトンとニルヴァーナの「アンプラグド」ですがエリック・クラプトンは本気のアコースティックギター一本での「アンプラグド」に対してニルヴァーナは「アコースティックギターは使っているがプラグイン(エフェクターも使用するなど)&ドラム・ベース有りのアンプラグド」なので、そういうところにも注目するとより楽しめます。完全な「アンプラグド」でないところが逆に曲の持つ迫力やダイナミックさを残し名演となったのは言うまでもないです。

1曲目は先月他界したデヴィッド・ボウイの代表曲のカヴァー「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」です。この曲は『カート・コバーンの声にピタッとはまり、このライヴのハイライトの一つとなっています』『曲進行は原曲に忠実ですがカート・コバーンの哀愁ある声がデヴィッド・ボウイの原曲とまた違い深みを感じます』『デヴィッド・ボウイの多数ある曲の中から一番カート・コバーンの声に合う曲をピンポイントで選んだとしか思えないくらいしっくりきてます』『全編通しておとなしい曲も歌えるというのを証明して見せた瞬間の一曲です』

2曲目はブルース界の巨匠レッド・ベリーのカヴァー「WHERE DID YOU SLEEP LAST NIGHT」です。この曲は『このアンプラグドの最終曲に持ってきているあたりからも「サヨナラ、おやすみ」の曲感が滲みでています』『レッド・ベリーの原曲は聴いたことありませんが、多少のアレンジはしていると思います』『曲最後に向けてカート・コバーンの得意のむせび泣くような歌い方が炸裂し、俺たちがこの時代のブルースだと言わんばかりでクールです』