2016/05/17 00:02

2016.5.16 WATERFALL(ウォーターフォール)|ロックをカジュアルに着こなす東京メンズ服のSUGARです。週が変わりましたのでお題が変わります。今週は「キース・リチャーズの新作」からのオススメです。新作といっても昨年9月に発表された『CROSSEYED HEART』ですので、既に1年近く経ってますが、ようやく最近手に入れ本格的に聴いたのですが、今までのVINTAGE WINOS(ヴィンテージ・ワイノーズ:キースがソロの際に使っているバンド名)の感じだと通受け感が強く、正直何回も聴きたいと思う曲がさほどないというのが正直な所でした。が、今回のソロ作は完全に突き抜けた感があって、他のどの方が何を言おうが今年(2015年9月に発表なのでもう約1年ですが)で一番のアルバムになる可能性は既に自分の中では95%位の確立です。よっぽど良いのが出ないと今年の一番は確実にこれです。

週しょっぱなは、誰が何を言おうが『素晴らしい』としか言いようがない2曲目の「HEART STOPPER」です。この曲は『新しく音楽を開拓しようとするティーンネイジャーこそ聴くべき曲です』『確かに昔はトップのギタリスト、今では老いてしまっていますが、じゃあこれをこの老いたキースが作れて、これ以上の曲をキースより若いミュージシャンが作れるのかということです』『キースがもし今20歳でこの曲をソロで出しても同じように言えますし、「楽曲として良すぎる」ただそれだけです』『キースより若いミュージシャンがこの曲を聴いて「悔しい」という感情があればそれは正常で、無ければそれまででしょう』『確かにソロにはローリング・ストーンズとも違う何かが宿っているのがわかります』『キースの良さがこの曲に詰め込まれた感じがします』『一にまずこの曲めちゃくちゃ聴きやすい』『だからティーンネイジャーでも確実にスッと聴けるはずです』『そこを意識したか分からないですが今までのソロのような通好み感はないので万人性もあって、確実にロックンロールな曲です』『何がロックンロールなのかとなると、キースの場合は「ルーズ」であることがまず挙げられます』『このルーズ感とドラムがまた良いので、楽曲自体がフリーキーに踊っているような感じです』『自分がもしロックDJの方やラジオなど音楽酒場、ジュークボックスで1曲だけリクエストするなら確実にこの曲です』『忘れたらだめなのがドラムがめちゃくちゃいいです』『隙間もあって叩きすぎもないし強弱もあってこの曲自体が踊っているように感じるのはこのせいです』『その上でルーズでフリーキーなギターが鳴れば手はつけられません、ただ楽曲に身を任せるのみです』『あと特筆すべきはキースのヴォーカルってこんなに色とりどりやったっけて思うほど、この曲でのキースのヴォーカルは低音歌いから、高音外しまでこちらもフリーキーでじゃじゃ馬感が半端なく持ってかれます』『あとはピアノ鍵盤がまた緊張感を引き立てる効果を随所でみせて、この世界に引きずり込みます』『単純に最高すぎる曲です』